社会的養護に携わる方のための
Webマガジン
創刊にあたって
公益財団法人
資生堂子ども財団
理事長塩島 義浩
公益財団法人 資生堂子ども財団は、1972年の設立以来、日本の児童福祉の発展において海外の先進的な取組みを学ぶことの重要性を認識し、資生堂児童福祉海外研修の実施や情報誌「世界の児童と母性」の刊行を通じて、諸外国の児童福祉情報の収集および発信に努めてまいりました。
「世界の児童と母性」は、メディア環境の変化に対応するため、2022年に第92号発行をもって休刊しました。しかし、より多くの方々に有益な情報をお届けしたいという想いから、その後継企画として、このたびWebマガジン「世界の子ども福祉~実践と未来~」という新たなかたちでの情報発信を開始いたします。
Webマガジン「世界の子ども福祉~実践と未来~」では、現代の児童福祉分野において特に関心の高いトピックをテーマとして取り上げます。専門家による監修のもと、これまでの資生堂児童福祉海外研修等を通じて蓄積された知見や情報を活かし、海外諸国の児童福祉事情を紹介しながら、日本の児童福祉のあり方を考察します。執筆者には海外研修修了者や海外事情に詳しい専門家の方々をお迎えし、研修での学びを活かした現場での取組みや最新の海外情報等を分かりやすくご紹介いただきます。
本企画が、児童福祉分野で活躍される皆さまにとって、今後のお取組みの一助となれば幸いです。
アドボカシーと子どもの権利(2024.11.5発行)
2024年に改正児童福祉法が施行され、子どもの意見聴取等措置や子どもの権利擁護に係る環境整備に関する取組みが本格化しています。
今回は、アドボカシーを中心に、海外の子どもの権利擁護に関する制度や児童福祉の現場における具体的な取組みを紹介しながら、日本の現状と課題を見直し、今後のあり方を見据えます。
※研修とは、資生堂子ども財団が主催する「資生堂児童福祉海外研修」を指します。
「世界の子ども福祉~実践と未来~」では、資生堂子ども財団が1972年から実施している資生堂児童福祉海外研修の結果をまとめた「資生堂児童福祉海外研修報告書」や1975年から2022年まで発行した情報誌「世界の児童と母性」の知見を盛り込んでいます。ぜひあわせてご覧ください。
第92号「「子どものウェルビーイング」を育む社会を目指して」(2022年11月)
掲載箇所
p.12-16 「子どものウェルビーイングとアドボカシー」 相澤 仁
第88号「子どもの権利とアドボカシー」(2020年10月)
第82号「児童福祉法改正と社会的養護の明日」(2017年10月)
掲載箇所
p.52-56 「イギリスの子どもアドボカシーの取り組みと日本への導入可能性」 栄留 里美
第75号 「子どもの最善の利益」(2013年10月)
掲載箇所
p.49-58 「児童養護施設における子どもの権利擁護
―神奈川県の子ども人権審査委員会におけるシステムアドボカシーの取り組みから」 加藤 芳明・山屋 春恵
第46号「子どもの権利擁護」(1999年4月)
子どもたちが希望をもって生きていける社会の実現を目指し、
資生堂子ども財団とともに子どもを支える仲間を探しています。
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