最新の発行内容
2022年4月発行(91号)
テーマ :
18歳成人の社会に向けて ー大人への入り口をどう支えるか
内 容 :
「民法の一部を改正する法律」が2022年4月1日に施行され、成年年齢が20歳から18歳へと引き下げられ、18歳成年の時代が始まりました。
国際的な成年年齢は18歳が標準となっており、日本は2016年6月の改正公職選挙法による投票年齢の引き下げに続く今回の引き下げで、より一層若者の積極的な社会参加が期待されます。その一方で、未成年者としての保護対象から外れることにもなり、「大人だから」という理由でいやおうなく社会に放たれることになります。
近年のIT技術の進歩による社会の変化により、労働環境や学校教育にも大きな変化をもたらしました。その結果、格差社会、児童虐待、子どもの貧困、引きこもりの問題などを生み、子ども・若者を取り巻く環境が厳しさを増す中で、大人への自立はさらに難しくなっています。
子どもたちが夢や希望を持ち、安心して社会に飛び出していけるようにするためには、私たち大人は何をすればよいでしょうか。
本号が、18歳になるまでと18歳になってからの教育や支援のあり方について、さまざまな立場や視点から私たち大人の役割をあらためて考える機会になればと思います。
号 | 発行 年月 |
特集テーマ | 執筆者 | タイトル | |
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91 | 2022年 4月 |
18歳成人の社会に向けて ー大人への入り口をどう支えるか |
小野 善郎 | ひとこと | ![]() 4.7MB |
高橋 温 | 18 歳成人の社会とは | ||||
加藤 弘通 | 発達心理学からみた「大人ではないこと」の意味 | ||||
長瀬 正子 | 社会的養護を必要とする若者の現状から児童福祉を考える ─「困難な状況にある層」に注目して | ||||
木村 真実 | 少年法の改正に伴う、18~19 歳への対応の問題点と課題 ─「子ども」には「子ども」としての処遇を | ||||
林 大介 | “子ども”が“おとな”になるために必要な教育 | ||||
塩田 真吾 | 18 歳成人で予想されるネットのトラブルとその指導方法 | ||||
井出 智博 | おとなへの移行を支える心理支援 | ||||
武井 明 | 大人になるまでに体験したいこと ―精神科思春期外来の10 代後半の事例を通して | ||||
福留 久美 | 社会的養護における支援 ─子どもたちの「生きやすさ」のために | ||||
恒松 大輔 | 自立援助ホームにおける18 歳成人について | ||||
松岡 江里奈 | 韓国の青少年・青年支援に見る成人期への移行を支える仕組み | ||||
国分 美希 | 編集後記 |