2025.11.11
自立支援セミナー
すべて
ピックアップ
2025年度スターターズセミナー2回目を開催しました!【社会的養護のもとで暮らす高校3年生に向けた自立支援】
公益財団法人 資生堂子ども財団は、2010年より、施設や里親のもとで暮らす高校3年生を対象に、自立を応援する「スターターズセミナー」を開催し、これまでに1,000名以上の子どもたちを支援してきました。2015年からは、各地域で年2回開催する形式に変更し、社会人として必要な知識やスキルを学ぶ機会を提供しています。
2025年 2回目は、9月と10月に下記内容で実施しました。
<実施講座>
講座提供:株式会社リクルート
講座提供:特定非営利活動法人 NPO STARS
講座提供:株式会社AOKI
<参加者詳細>
| 地域 | 時期 | 参加人数 |
| 茨城県 | 9月7日(日) | 児童37名 職員23名 計60名 |
| 愛知県 | 10月4日(土) | 児童65名 職員32名 計97名 |
| 岐阜県・滋賀県 | 10月5日(日) | 児童33名 職員23名 計56名 |
※岐阜県・滋賀県は合同開催
今年度は、開催地域の児童福祉協議会のご後援・ご協力のもと、施設職員の方々も運営スタッフとして参加する新たな協働をスタートしました。子どもたちの自立に役立つセミナーの実現には、開催地域との連携はもちろん、講座を提供してくださる企業や団体の方々の協力が不可欠です。これからも、志を共にする仲間とつながりながら、子どもたちの生きる力を育む取組みを続けてまいります。

<講座提供> 株式会社 リクルート
参加した子どもたちの多くは、来春施設や里親のもとを離れ、一人暮らしを始めます。本講座では、住まい選びの基礎知識として、不動産会社のしくみ、部屋の選び方や引っ越しにかかる費用などについて学びました。また、「シェアハウス」と「ルームシェア」の違い、防犯対策、ハザードマップの活用方法など、安心して新生活を送るためのポイントも紹介し、これからの暮らしに役立つ知識を身に付ける貴重な時間となりました。
<参加者の声>
(子どもたち)
"自分の希望する条件に合わせて物件を探す方法についてよく知れた。今後家を借りるとき今日学んだことを生かしたいです!"
"防犯対策や部屋の間取りなど、知らないことがあったので満足です"(職員)
"子どもと物件を調べることをしたことがなかったので、一緒にできて良かったです。自分も学び直すことができました"

<講座提供> 定非営利活動法人 NPO STARS
子どもたちが自立後に抱える悩みの中で、性や恋愛は上位にあがります。講座を通じて、「妊娠と避妊・性感染症」「デートDV(私とあなた)」「性的同意って?」「素敵な関係『愛』とは」という4つのテーマに沿って、性に関する正しい知識を学ぶ機会を提供しました。「恋愛のステップを考える」ワークショップでは、自分と異なる他者の考えに触れることで、人間関係を築く上で「NO」と伝えることの大切さを発見する場となりました。また、インターネット上に溢れる情報の中から、信頼できる正しい情報を選ぶ重要性についても学びました。
<参加者の声>
(子どもたち)
"学校でも性に関することは勉強したけど、こんなにに詳しくは聞かないので教えてもらえて良かったです"
"自分も相手も大切にした恋愛をしたいです"(職員)
"職員と子どもが一緒に参加できたことで、愛か暴力かについて、普段よりも深い話ができたと思います。子どもたちからは「もっと前に知りたかった」という声もあったので、今後職員として知識をつけて支援に繋げていきたいと思います"
<講座提供>定非営利活動法人 NPO STARS
本講座では、トラウマインフォームドケア(TIC)の視点から、子どもが過去に経験した虐待やトラウマが心身や行動に与える影響を理解し、安心・安全な環境を提供する支援方法について学びました。特に、子どもが自分自身の存在や価値を認識し、自己肯定感や自律性、社会性を育む「セルフ形成」の重要性が強調されました。また、職員が子どもの感情や行動を受け止め、共感を持って接する「ミラーリング」や対話の実践が、健全な発達につながることが紹介されました。また、性的同意の成立に必要な6つの要素について学び、日常生活の中で安心感や自己決定を育む支援のあり方について理解を深めることができました。
<職員の声>
- "日常生活での子どもとの関わりがどれだけ大切かを改めて感じました。いくら性教育だけをしても意味がない、日常生活や環境の関わりとの両輪…とても共感しました。施設に持ち帰り、自分だけではなく施設全体に伝えていきたいと思います"
"お話を聞き、ミラーリングを実践しながら、セルフの部分を育てていけるように子どもたちと関わっていきたいと思いました"

<講座提供>株式会社AOKI
参加した子どもたちは、株式会社AOKIから贈られたスーツを着用し、社会人としてふさわしいスーツの着こなしやサイズ選びのポイントを、実践を交えながら学びました。靴、ベルト、バッグ、ソックスの選び方、コートや正しい礼装のマナーについても丁寧な説明があり、ネクタイの結び方は講師のサポートのもと、実際に練習する機会が設けられました。講座を通じて「身だしなみ」は自分のためだけでなく、相手への配慮であることを理解し、第一印象の重要性やTPOに合わせた服装の大切さを学びました。ビジネスカジュアルについての説明もあり、ジャケットやシャツ、ポロシャツなどの選び方についても学ぶことができました。社会人としての基本的なマナーと身だしなみの意識を高める有意義な講座となりました。
<参加者の声>
(子どもたち)
"スーツをただ着るだけではなく、いろいろ気をつけるポイントがあるんだと学ぶことができました"
"オフィスカジュアルについて知れてよかったし、礼服についても知れてよかったです"(職員)
"大人の自分でも知らないことが多く、素直に勉強になったと感じました。私たちの職業ではなかなかスーツを着る機会がないですが、だからこそいざ着る時に迷うことが多くあります。このように改めて一から教えて頂けて職員としてもありがたかったです"

<講座提供>資生堂ジャパン株式会社
講座は2つのコースに分かれて実施されました。コースAではスキンケアに加え、フルメイクの実習が行われ、子どもたちは化粧品を使いながら、メイクの基本を体験しました。コースBではスキンケア、ボディケア、ヘアスタイリングについて学び、清潔感のある身だしなみの整え方を実践しました。どちらのコースでも、眉の整え方に高い関心が寄せられ、講師の説明に熱心に耳を傾ける姿が印象的でした。講座を通じて、仕事の場で求められる「身だしなみ」と、プライベートで楽しむ「おしゃれ」の違いを理解し、互いに褒め合いながら笑顔で学び合う素敵な時間となりました。
<参加者の声>
(子どもたち)
"初めてメイクアップをしたけど、わかりやすく教えてもらったので、楽しくすることができました"
"清潔感もそうですが、表情も第一印象に関わるとても大事な要素でそれについて学ぶことができ今後に生かしたいと思いました"(職員)
"乗り気じゃなかった子どもも嬉しそうな顔をしていたり、「どう?印象変わった?」と聞いてきたりして受けて良かったと思いました。楽しく社会人としての身だしなみ、メイクを学べたようでした"
子どもたちが希望をもって生きていける社会の実現を目指し、
資生堂子ども財団とともに子どもを支える仲間を探しています。