2025.09.01
自立支援セミナー
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社会的養護のもとで暮らす高校3年生の自立を応援!スターターズセミナー1回目を開催しました
公益財団法人 資生堂子ども財団は、2010年から社会的養護のもとで暮らす高校3年生を対象に「スターターズセミナー」を開催しています。 本セミナーは、さまざまな企業や団体と協働し、社会人に必要な知識やスキルを学ぶ機会を提供しています。
2025年度は7つの講座を2回に分けて行います。座学に加え、グループディスカッションやワーク、発表などインタラクティブな学びを強化しています。
1回目は3つの講座を実施しました。
<実施講座>
<参加者詳細>
| 地域 | 時期 | 参加人数 |
| 岐阜県・滋賀県 | 7月5日(土) | 児童35名 職員27名 計62名 |
| 愛知県 | 7月6日(日) | 児童67名 職員35名 計102名 |
| 茨城県 | 7月13日(日) | 児童36名 職員26名 計62名 |

本グループワークでは、参加児童は「自分が自立するうえで不安に思うこと」、職員や里親は「児童が自立するうえで不安に思うこと」をそれぞれ付箋に書き出し、互いに共有します。今年は、初めて出会う者同士が話し合うことで新たな気づきが生まれるよう、複数施設の児童を組合わせて6名程度のグループを作り、実施しました。
最も多く挙がった不安はお金の管理についてでした。その他にも一人暮らしに必要な生活スキル、人間関係、詐欺などのトラブルへの不安なども話題となりました。書き出すことで認識した不安や課題をまとめ、グループごとに全員の前で発表を行いました。最後は講師からの「自立に向けて明日からどのような準備をしていく?」という投げかけのもと、具体的な準備について話し合う時間が設けられました。
<参加者の声>
(児童)
“悩みはないと思っていたけど、考えてみたらいっぱい出てきて、これからの準備に向けていいきっかけになりました。”
”不安なことはありますが来年の自立に向けて色々な事をできるようにしていこうと思いました。“(職員)
“子どもの不安と職員の不安が必ずしも一致しているわけではないことがわかりました。今後、自立に向けた話し合いをしていくうえでこの前提を知ることができて良かったです。”

グループワークで多くの児童から不安として挙がっていた「お金」について学びました。4月から自分でお金の管理を始める児童が多いため、給与明細の見方を学び、1カ月の家計をシミュレーションするワークを行いました。
児童は改めて家賃や食費、娯楽費など費目ごとに支出を考え、収入とのバランスを意識する必要を実感できた様子でした。毎日コンビニエンスストアで食事を購入した場合と、お米を炊いて食事を準備した場合を例にあげ、工夫して節約することや、もしもに備えて貯金する大切さも講師から伝えられました。また、講座の後半では、闇バイトの巧妙な手口についても学び、危険を回避するための知識を身につける時間を設けました。
<参加者の感想>
(児童)
“生活にかかるお金が具体化されていたので、今後の自立生活を考える、良いきっかけになりました。”
(職員)
一人暮らしにかかる食費や光熱費は、こんなに高いのかと驚く声がありました。施設でも収支計画を行っていますが、全体で行うことで理解度がさらに高まったように感じました。”

本ワークショップは参加児童がこれまでの学校生活やアルバイトの経験を振り返りながら、自分の強みを発見することを目的としています。ワークシートに沿って考えた「強み」をテーブル内でスピーチし、それを聞いたメンバーが別の視点から相手の「強み」を見つけて伝え合うことで、次々と「自分の強み」に気づき、言語化していきます。講師からはコミュニケーションのコツや会話の進め方についてのアドバイスがあり、初対面同士でもスムーズに進行できました。職員や里親もグループを作り、本ワークショップに参加し、大人も子どもも強みを発見する機会となりました。最後には、児童一人ひとりが全員の前で自分の強みを発表し、新生活に向けて大きな自信を得ることができました。
<参加者の感想>
(児童)
“自分でも思っていなかった強みを見つけることができてよかったと思います。“
“本当に緊張しましたが、スピーチがうまくできて自信が持てました。”
(職員)
“自分も自身の強みを考える機会はなかなかないので良い機会となりました。また最後の子どもたちの発表に感動しました。”
スターターズセミナー2回目は、2025年9月、10月に実施します。開催報告をお楽しみに♪
★私たちはさまざまな法人さまにご協力いただき、子どもたちの自立に必要な知識に関する講座を提供しています。
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