2024.04.10
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社会的養護下で暮らす中高生に向け、自身のなりたい姿を考える「未来発見ワークショップ」を展開
公益財団法人 資生堂子ども財団は、社会的養護下、すなわち親と離れて施設や里親のもとで暮らす子どもたちを対象に、2022年度から「スターターズセミナー」の一環として「未来発見ワークショップ」を開始しています。2023年度は、前年度に引き続き、株式会社リクルートによる『WORK FIT:可能性発見セミナー』のプログラムの提供を受けて実施しました。
社会的養護下で暮らす子どもたちの多くは18歳になり、高校を卒業した後、施設や里親等のもとを巣立ち、経済的にも精神的にも自立しながら、高等教育進学や就職の道に進みます。資生堂子ども財団は彼らの円滑な自立をサポートするため、2010年より高校3年生に対して「スターターズセミナー」を実施しています。
「未来発見ワークショップ」は「スターターズセミナー」の開催を通じて生まれた「高校3年生より早い段階で、子どもたちに『将来』や『自分の可能性』について考える機会や、『自分のなりたい姿』を描くことができるきっかけを提供したい」との想いからスタートしました。
取り巻く環境が目まぐるしく変化する現代において、人々にはより一層自分の頭で考え、自らキャリアを切り拓いていく力が求められています。資生堂子ども財団は、「どのような仕事があるのか」「どのような職種が自分に向いているのか」等について、卒業を間近に控えた時期ではなく、時間に比較的余裕がある中学や高校在学中の早い段階から、主体的に考える機会を学生に提供するため、対象者を施設や里親のもとで暮らす中学1年生から高校2年生としました。
2023年度「未来発見ワークショップ」は下記の通り、開催しました。
参加児童数 | 47名 |
参加施設数 | 6施設 |
開催日 |
①2024年1月20日(土)、②1月27日(土)、 |
実施プログラム |
『WORK FIT:可能性発見セミナー』講座提供:株式会社リクルート |
(写真上:OHBYカード(労働政策研究・研修機構)とワークショップで使用した資料)
『WORK FIT:可能性発見セミナー』は、株式会社リクルートによる、就職活動に前向きに取り組むきっかけを提供する就労支援プログラムの一環です。
本プログラムは、第1部「自分の可能性を発見しよう」、第2部「仕事に対する視野を広げよう」、第3部「やってみたい仕事の特徴を言葉にしてみよう」という構成に分かれています。児童養護施設で暮らす子どもたち数名が、職員とともに、グループに分かれて参加しました。わかりやすいイラスト付きのテキストや職業適性を考えるカードを使用して、3時間のワークショップを体験しました。
詳しくは、株式会社リクルートによる開催報告記事をご覧ください。
将来の夢のことについて深く知ることができました。(Aさん)
自分はどういうタイプの人間でどんな仕事があっているのかよくわかったので、これから活かしたいです。知らなかった仕事について知ることができました。(Bさん)
資生堂子ども財団は、社会的養護下で暮らす子どもたちが日々を自分らしく歩むことができるよう継続的にサポートしていきます。今後の活動報告をお楽しみに♪
子どもたちが希望をもって生きていける社会の実現を目指し、
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