資生堂児童福祉海外研修 50周年特設サイト

この経験は、一生の宝と
いっていいほどのものでした。

  • 30代 男性
  • 児童心理治療施設
  • 児童指導員

※写真はイメージです

人生・キャリアに
好影響の修了者

98%

研修で得た人脈に他の職員も加わり、
意識や意欲が確実に向上している。

  • 児童養護施設
  • 施設長

※写真はイメージです

施設に良い変化が
あったと感じる施設長

96%

全国の仲間との出会いで視野が広がり、
切磋琢磨できる喜びを感じました。

  • 30代 女性
  • 児童養護施設
  • 家庭支援専門相談員

※写真はイメージです

人との出会いから
刺激を得た修了者

75%

参加で視野が広がり、仲間との
相互研鑽が大きな成長に繋がります。

  • 児童養護施設
  • 施設長

※写真はイメージです

研修をすすめたいと
感じている施設長

93%

数年で辞めるつもりが、研修を通じ
仕事を深め継続したくなりました。

  • 60代 男性
  • 児童養護施設
  • 施設長

※写真はイメージです

関わり続けたい気持ちが
強くなった修了者

64%

第51回

海外研修
募集情報はこちら

この研修が「私」を
「私が出会う子どもの未来」
を変えていく

世界の児童福祉に関する情報や知見が、まだ日本に十分に浸透していなかった1970年代。
資生堂児童福祉海外研修は、時代に先駆けた独自の取り組みとしてスタートしました。
そして2025年に、本研修は50回目を迎えました。
この記念すべき機会に、これまでの研修が児童福祉の現場や業界全体にどのような影響をもたらしてきたのかを、
研修参加者ならびに参加者を送り出した施設長へのアンケートをもとに振り返ります。

資生堂児童福祉
海外研修とは

日本の児童福祉施設で働く中堅職員が、現地に赴き、世界各国の児童福祉の状況、児童福祉研究の知識を学ぶ研修です。これまで50年にわたり独自の取り組みとして継続してきました。

実践に繋がる海外での学び

日本の児童福祉の現場で働く中堅職員が海外の児童福祉の仕組みや実践を学び、専門性と視野を広げることを目的とした研修です。
世界各国における児童保護や社会的養護の制度、支援のあり方について、現地の行政機関や研究機関、施設等を訪問し直接学ぶことで、新たな知見や気づきを得る機会を提供します。
また、全国から集う同じ志をもつ仲間との交流を通じて、専門職としての視座を高め、学びを共有・深化させていきます。
研修で得た知識や経験を、各施設における支援の改善や、地域・関係機関との連携強化に活かすことで、長期的かつ持続的な子どもへの支援につなげていきます。

研修の流れ

  • 5〜8月

    募集・選考

    研修参加希望者は、オンラインフォームを通じて応募。資生堂子ども財団が有識者と選考を実施した後、理事会にて団員が決定。

  • 9〜12月

    研修実施

    研修は「事前研修 」と「渡航・リモート研修」、「事後研修」という3段階で実施。現地での学びを最大化するため、事前から事後まで研修団全員で協力して取り組む。

  • 12〜翌3月

    報告書の作成

    研修の学びを体系的に整理し、知識として蓄積していくために報告書を作成。研修団が⼀から制作に携わる。

  • その後1年間

    報告会の実施

    広く研修成果を共有するため、こども家庭庁や各種協議会等の関係機関に報告を⾏う。各団員が発表する機会を得て、成果の発信を行う。

事前研修

顔合わせ、自己紹介(一部は英語で実施)、渡航に向けた学習・説明(団長・特別講師・事務局等から)、海外研修修了者からのお話し、視察先の担当決めと役割決め(記録係、カメラ係、点呼係等)、事前課題の発表等を行います。(対面で実施)

渡航研修

視察先訪問、視察の合間を縫って団員ミーティング(視察先の予習・復習)を行います。視察先の方々との会食が入ることもあります。束の間のフリータイムには観光名所等に行くこともできます。移動は視察先に応じて、公共交通機関や貸し切りバス、徒歩等。研修中の食事代も当財団が負担します。

リモート研修

渡航研修で視察できなかった組織・団体とオンライン形式でミーティングを実施します。(団員は各自、自宅や自身の勤務先から参加)

事後研修

渡航先での学びの整理・記録の確認、報告書の作成に向けた担当決め等を行います。(対面で実施)

報告書の作成

団員は、「海外研修報告書」(ワード)と「こども家庭庁報告」(パワーポイント)を作成する係に分かれ、それぞれミーティング(オンラインが中心ですが、一部対面もあり。対面の際の交通費・宿泊費は当財団が負担)や資料作成を重ね、完成に導きます。

報告会の実施

こども家庭庁への報告は全ての団員で臨みます(交通費・宿泊費は当財団が負担)。各種協議会の大会等での報告は「子ども家庭庁報告」をベースに、それぞれ団員1〜2名で実施します。報告時間は30分〜1時間程度。

現場が実感した研修の力~アンケートから振り返る~

アンケート結果とフリーコメントの一部をご紹介します。多くの修了者が「人生やキャリアに大きな影響があった」「仕事への意欲や視野が広がった」と回答し、人的ネットワークの広がりや施設へのポジティブな効果も多数寄せられました。現場のリアルな声から、研修の価値や変化の大きさを感じていただけます。

アンケート概要

実施概要 資生堂児童福祉海外研修 第50回を迎えるにあたり、研修が個人および施設にもたらした影響を把握するためのアンケート調査
調査対象 ① 研修修了者 455名(宛先不明者および逝去された方を除く)
② 児童福祉施設の施設長 1,255名
有効回答数 ① 研修修了者 118名(回収率 25.9%)
② 施設長 397名(回収率 31.6%)
調査方法 QRコードを通じたWebアンケート調査
調査期間 2025年9月

研修修了者の声

  • 人生やキャリアに影響を与えた

    研修に参加したことで人生のルートが大きく変わったように思います。

    児童自立支援施設

    40代|女性

  • 児童養護の仕事に関わり続けたいという気持ちが強くなった

    このまま児童福祉の分野で働き続けたい、そして子どもたちの継続的な成長を見守り続ける一人でありたいと思うようになった。

    児童養護施設

    50代|女性

  • 人的ネットワークから「モチベーションや刺激」を得られた

    研修終了後も同期団員と日々情報交換をする中で、同じ社会的養護の領域で日々業務を頑張っている仲間の存在が身近に感じられることは、自身のモチベーション維持につながっていると感じる。

    児童心理治療施設

    30代|女性

  • 仕事への意欲が向上した

    施設内に限らず、今自分の暮らす地域でどのような児童福祉に関わる取り組みができるか、と考え実践するようになりました。

    児童養護施設

    30代|女性

職員を送りだした施設長の声

  • 職員を参加させてよかった

    現在チームのリーダーとして活躍している。研修で培った人脈による情報収集や専門的知識等、率先してチームのメンバーに提供したり研修実施等に活かしている。

    児童家庭支援センター

  • 自施設においてポジティブな影響があった

    参加した職員が、共に研修を受けた仲間と交流を深め、当施設の研修に講師で来てもらうなどして、還元してくれている。

    児童自立支援施設

人生やキャリアに影響を与えた

世界の最先端における現在のスタンダードを学ぶことができる研修だった。アメリカの歴史や日本の強みを改めて再認識したうえで、施設の10年後を見据えた運営方針について具体的なプランを提示することができた。

保育所 “現在の所属先”

40代|男性

乳児院のあり方を改めて考えるきっかけとなり、こどもたちのニーズにより近づけるために自分に何ができるのかを考えた結果、夫婦でファミリーホームを始めた。

ファミリーホーム “現在の所属先”

30代|女性

児童養護の仕事に関わり続けたいという気持ちが強くなった

研修を通じて、仲間に恵まれたことが自分にとって大きな財産となった。今後も人的なネットワークを広げながら、自身の研鑽を積み、長く児童福祉分野に貢献できるようになりたいと感じる。

児童心理治療施設 “現在の所属先”

30代|女性

児童養護施設でのケアワークにとどまらず、様々な立場から多角的に児童福祉を捉え、理解を深めていきたいという思いが強くなり、いくつかの要因も重なって、児童相談センターへ転職しました。

児童相談センター “現在の所属先”

40代|女性

人的ネットワークから「モチベーションや刺激」を得られた

法人内に乳児院を立ち上げた時、研修の仲間に参考意見をもらったり、研修をさせてもらったり心強い仲間に助けられた。

児童養護施設 “現在の所属先”

60代|女性

全国規模の研修や学会に参加すると仲間と顔を合わす機会があり、研修に行くことの楽しみのひとつになっている。専門誌やTV番組に仲間が登場することがあり、刺激とモチベーションになっている。

児童養護施設 “現在の所属先”

40代|男性

仕事への意欲が向上した

研修で得たことは、外国の知識そのものというよりも、現地で触れた考え方や研修後の活動を含めた人脈、自信だった。それらが、現在の仕事に向き合うモチベーションになっていると感じている。

母子生活支援施設 “現在の所属先”

40代|男性

児童福祉分野の勉強を自主的に行うようになった。職場内で回覧される児童福祉分野の資料をこれまで以上に目を通すようになったことで、内容がイメージしやすくなり、自分ごととして考えながら読み込むようになった。

児童養護施設 “現在の所属先”

30代|女性

職員を参加させてよかった

参加した職員の職業観、人生観に多大なる影響があった。

児童自立支援施設“現在の所属先”

視野が広がり、自施設でただ今まで通り業務をしているだけでは何も変わらないことを教えてもらった。

児童養護施設 “現在の所属先”

自施設においてポジティブな影響があった

人的ネットワークの広がりによって、当院に附属して設置している人材育成センターの研修講師の選択が広がったこと。また、その広がの中に派遣に参加はしていない当院職員も入れていただくことで、意識やモチベーションが確実に上がっている。

児童自立支援施設 “現在の所属先”

過去の参加者が、同行した別施設の職員さんたちと今も連絡を取り合って親しくしており、業務上も非常に有益。

乳児院 “現在の所属先”

研修がもたらしたもの
~現場からの声~

研修修了者と、職員を送り出した施設長が、研修を通して得た学びや視点の変化、
そして日々の実践や現場にどのような影響があったのかを、ご自身の言葉で語ります。

一人ひとりの成長が、
子どもと施設、社会的養護全体を変えていく

研修修了者

社会福祉法人扶助者聖母会

星美ホーム|治療指導担当職員

工藤嘉央

第45回(2019年度)
資生堂児童福祉海外研修修了者

海外での出会いが、
私の仕事の軸と現場を変えた

海外での出会いが、
私の仕事の軸と現場を変えた

施設長

社会福祉法人 児童養護施設
心泉学園理事長・園長

飯塚富美

第41回(2015年度)に自施設の職員が参加

一人ひとりの成長が、子どもと施設、
社会的養護全体を変えていく

海外研修をご検討の皆さまへ
― よくあるご質問 ―

参加できる施設の種別や職種を教えてください。

児童養護施設、乳児院、母子生活支援施設、児童自立支援施設、児童心理治療施設、児童家庭支援センター、自律援助ホーム、子どもシェルター、里親支援センター、ファミリーホームに所属する職員が対象です。左記施設の中堅職員であれば応募できます。

参加者の経験年数や年齢などに制限はありますか?

社会的養護関連施設での職務経験年数が5年以上の実務者が対象です。施設長は対象外です。年齢制限はありませんが、心身ともに健康で集団行動に耐えられる方が求められます。また、過去に同種の海外研修に参加していないことが条件です。

語学力が不安ですが、参加できますか?

語学力への心配は不要です。通訳やサポート体制が整っており、語学力よりも「やる気」や学ぶ意欲が重視されます。

参加者の選考方法を教えてください。

所属施設の責任者による推薦書、履歴書、レポート(今年度テーマに関する考察など)を提出し、書類審査とオンライン面接による選考を経て、理事会で決定されます。選考では、研修テーマへの高い関心と意欲、研修後の活動への積極性が重視されます。

選考書類として提出するレポートにAI(生成AIなど)を使っても良いですか?

AIを活用してレポートを作成すること自体は問題ありません。ただし、選考ではご自身の意思や課題意識、研修への意欲、研修を通じて実現したいことなどが選考委員に伝わることが大切です。AIの文章をそのまま使い、応募者の考えや熱意が感じられない場合は、当然ながら選考に影響を及ぼしますのでご留意ください。

参加者や施設が負担する費用を教えてください。

資生堂子ども財団が、渡航費・宿泊費・食事代・海外旅行保険・事前/事後研修費・報告書作成費など主要な費用を負担します。参加者や施設が負担するのは、国内交通費、個人的な前後泊や飲食費、パソコンなどの事務用品購入費、電子渡航証明書申請費用やパスポート取得・更新費用、研修期間中やリモート研修時の通信費などです。詳細は実施要綱をご確認ください。

研修の流れを教えてください。

研修は「事前研修」「渡航・リモート研修」「事後研修」の3段階で実施されます。事前研修(9~10月頃)、海外での渡航研修(10~11月頃)、帰国後のリモート研修・事後研修(11~12月頃)を経て、翌年3月にかけて、参加者全員で報告書を作成します。参加者全員出席のもと、こども家庭庁に対して研修報告を行った後、各種協議会などで報告を行い、研修成果を広く発信します。全期間を通じて、参加者全員で協力しながら学びを深めていきます。

研修終了後は、どのような活動をすればよいですか?

研修終了後は、ご自身の施設で、日々の業務に取り組んでください。その際、研修で得た学びを活かして、子どもたちへの支援を強化してください。また、研修で得た人的ネットワークを活かし、他施設や関係者と連携しながら、活動の幅を広げていくことも期待しています。また、当財団では以下の事業を研修修了者へのサポートとして実施しています。ぜひ積極的にご活用ください。

  • 海外研修フォローアップセミナー:研修修了者が海外から学んだ知識を共有し、議論を加え発展させ、施設種別や世代を超えて交流を深める機会として毎年開催しています。登壇者として発表をお願いすることもあります。
  • Webマガジン「世界の子ども福祉~実践と未来~」:海外研修からの知見を社会に還元することをねらいに発刊しているWebマガジンです。執筆をお願いする場合があります。
  • 海外研修修了者が実施する研修等への助成:研修修了者が互いに連携し、研修で得た知見を活用して開催する研修会・セミナー等への活動に対し、助成(上限30万円)を実施しています。

研修参加による職員や施設へのメリットを教えてください。

専門知識の習得や視野の広がり、人的ネットワークの構築、意識やモチベーションの向上、資料作成やプレゼンテーションなどのビジネススキル向上、リーダーシップの強化など多岐にわたります。参加者同士の交流を通じて、情報交換や共同研究、勉強会を実施したり、困ったときに助け合える関係も築かれています。また、研修で得た知識やネットワークは、施設内外での発表や新しい事業の立ち上げ、日々の支援活動や研修、地域事業、講師活動などに活かされ、現場の改善や活性、施設全体の意識向上にもつながっています。

海外研修の意義と人を育てる力~有識者メッセージ~

海外研修に携わってきた有識者の視点から、研修が育む視野の広がりや思考力、
そして次代の児童福祉を担う人材育成への期待をひもときます。

増沢 高 様子どもの虹情報研修センター センター長

第23回(1996年度) 養生堂児童福祉海外研修修了者(オーストラリア・ニュージーランド)
第37回(2011年度) 養生堂児童福祉海外研修特別講師(スウェーデン・デンマーク)
第44回(2018年度) 養生堂児童福祉海外研修特別講師(イギリス)
第47回(2022年度) 養生堂児童福祉海外研修特別講師(オーストラリア)

記事作成日:2026年2月

少子化、児童虐待、子どもの自殺、子どもの貧困、居場所のない若者の問題など、近年子どもに関する様々な問題が取り上げられるようになりました。日本の未来を支える子どもたちのこうした問題は、日本全体の行方を左右する深刻な問題と認識する必要があります。

増沢 高 様子どもの虹情報研修センター センター長

第23回(1996年度) 養生堂児童福祉海外研修修了者(オーストラリア・ニュージーランド)
第37回(2011年度) 養生堂児童福祉海外研修特別講師(スウェーデン・デンマーク)
第44回(2018年度) 養生堂児童福祉海外研修特別講師(イギリス)
第47回(2022年度) 養生堂児童福祉海外研修特別講師(オーストラリア)

記事作成日:2026年2月

少子化、児童虐待、子どもの自殺、子どもの貧困、居場所のない若者の問題など、近年子どもに関する様々な問題が取り上げられるようになりました。日本の未来を支える子どもたちのこうした問題は、日本全体の行方を左右する深刻な問題と認識する必要があります。またこれらの問題は日本だけにとどまらず世界中の重大問題であり、多くの国が解決に向けて取り組んでいるところです。
日本の子どもたちの問題を解決するために、世界の取り組みから学ぶことは重要です。ゆえに海外視察研修は、その国の取り組みを学ぶ重要かつ貴重な機会となるものです。海外視察は限られた期間とはいえ、先進的な取り組みをしている機関を厳選し、訪問し、レクチャーを受けます。そこで日本にない発想や成果に驚き、感銘する研修参加者はほとんどです。こうした取り組みを日本に取り入れたいと考えます。それは至極自然なことと思います。ただ海外の取り組みを取り入れる際には、留意しておくべき点がいくつかあります。
まず押さえておきたい重要な点は、どのような取り組みでも、その国の歴史、文化、法律、組織体制、財源などの基盤の上で展開されているということです。まずは、こうした基盤を十分に学び、理解し、日本との違いを整理した上でその実効性を検討することが大切です。
また、どのような取り組みでも万能なものは存在せず、適応対象の限界や副作用などの問題を必ず抱えています。視察先のレクチャーでは効果やメリットが語られる一方で、限界や問題点についてあまり語られないものです。大事なことは、その取り組みが行われるようになった背景、および実践の過程で直面した問題点や懸念等の理解にも努めることです。このことは日本が取り入れた後、同じ問題を後追いする過ちを防ぐことにつながります。
海外視察には、日本になかった知見や実践等を知り得る意義以上に、より大きな意義があります。それは今の日本の文化、法律、対応システム等を世界的な見地から捉え、見つめ直す機会になるということです。それは日本の足りないところに気づくという一方で、既存の日本の知恵や技術の価値に気づくことでもあります。当たり前にあったことが、海外に出てその価値を知るという側面です。こうした体験はさらに深く日本を理解し、洞察し、何が大切で何が足りないかを見極める眼差しを育みます。こうした力は将来の児童福祉を担うためには欠かせない要件といっていいでしょう。
今後も海外研修が、広い視野で日本をとらえ、多角的な視点から検討できる力を身に着ける機会となること、そして児童福祉のリーダーを養成する重要な資源であり続けることを期待します。

志がひらく、
児童福祉の可能性

アンケート調査設計・構成協力

WORLD IN YOU

代表理事 山本未生

ディレクター 三代祐子

児童福祉の現場において、世界の実践から学び、志を同じくする仲間と出会う機会は多くありません。資生堂児童福祉研修は、施設や行政単体では実現が難しいネットワークと資源によって支えられた、極めて貴重な学びの場です。中堅職員が視野を広げ、実践を見つめ直す機会として、大きな社会的意義を持っています。

これまで50回にわたり、750名を超える参加者が本研修を経験してきました。その価値は個人の学びにとどまらず、現場での実践や組織内での共有を通じて、周囲の職員や次の世代へと波紋のように広がっています。

施設や地域、国境を越えたつながりは、児童福祉領域において新たな協働や変化が求められる局面で、大きな力となり得るものです。社会課題が複雑化する今、一人や一施設だけでできることには限界があります。だからこそ、多様な視点と関係性が育まれるこうした継続的な取り組みは、より良い社会を形づくる基盤となります。

同時に、その出発点は常に一人ひとりの想い、志にあります。
本研修が、子どもたちの未来に向き合う新たな一歩となることを願い、ぜひ前向きに挑戦されることを期待しています。

海外研修が描く、これからの未来

公益財団法人 資生堂子ども財団

理事長塩島 義浩

公益財団法人 資生堂子ども財団は、日本の児童福祉の発展において、海外の先進的な取組みを学ぶことの重要性を認識し、1972年の設立以来「資生堂児童福祉海外研修」を継続してまいりました。そして2025年には、児童福祉業界の皆さまのご理解とご協力のもと、記念すべき50回目の海外研修を実施することができました。この節目の年にあたり、これまでの研修の効果、成果を振り返るため、全国の児童福祉施設の施設長の皆さま、ならびに過去に研修へご参加いただいた皆さまを対象にアンケート調査をさせていただきました。
多くの方々から貴重なご意見・ご感想をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。調査を通じて、本研修が参加者の専門性の向上や現場での実践に活かされていることを改めて確認できた一方で、参加にあたってのハードルや、帰国後の学びをさらに広げていくための課題についても、多くの示唆をいただきました。

資生堂児童福祉海外研修は、これまでの50回の歩みを礎に、これからも「大人がつながれば、子どもの未来を支えられる」との考えのもと、長期的な視点に立った人材育成と支援の充実に取り組んでまいります。今後も、全国の児童福祉施設で子どもたちの支援に携わる職員のみなさまの積極的なご参加を、心よりお待ちしております。

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