資⽣堂⼦ども財団は、「すべての⼦どもが笑顔にあふれ、⾃分らしく輝く社会を創る」ために活動しています。
この⽬的を達成するために、「⼦どもへの⽀援」「子どもを育む職員への支援」「情報発信・共有」の
事業に取り組んでいます。

子どもたちを取り巻く現状から⾒る私たちの活動

親と離れて施設や里親等のもとで暮らす子どもたち

親と離れて暮らす子どもたちは、日本に約42,000人おり、社会的に養護されています。

社会的養護とは、様々な理由で親と暮らせない子どもたちを、公的責任で保護し、社会的に養育するとともに、養育に困難を抱える家庭への支援を行うことです。
子どもたちの多くは、高校卒業と同時に、施設や里親等のもとを巣立ち、経済的、精神的に自立して生きていかなければなりません。その道のりは決して平坦なものではなく、就職や進学など大きな環境の変化の中で、自分ひとりで意思決定するシーンも増え、困難に直面する子どもたちも少なくありません。

  • 子どもたちの進学率は?

    〈高校等卒業後の進路(令和3年度データ)〉
    児童養護施設で暮らす子どもたちは、高校を卒業した後、38.6%が大学や短大、専門学校等に進学し、53.8%が就職しています。里親のもとで暮らす子どもたちは、高校卒業後、60.6%が進学し、29.4%が就職しています。全高卒者の77.1%が進学することと比較すると、かれらの進学率が極端に低いことがわかります。しかし、近年は、進学にチャレンジする子どもたちも少しずつ増えています。
    ※こども家庭庁資料集「社会的養育の推進に向けて(令和5年4月5日)」より

  • 社会に出る前に少しでも
    生きていく力を

    社会に巣立つ前に、かれらに、病院のかかり方、ビジネスシーンにおける化粧の仕方やスーツの着こなし方、お金の管理方法、冠婚葬祭の知識などを自然と身に付ける機会があれば、そこで身に着けたことは社会に出た時に支えの1つになるでしょう。

子どもたちの育ちを支える人々

施設職員や里親は、子どもたちを育てるプロフェッショナルです。子どもたちが、安心して暮らし、他者に対する基本的信頼を獲得できるよう、また、心の傷の回復のために、かれらの育ちを様々な面からサポートしています。

  • 子どもたちのケアには
    高度な専門性が必要

    社会的養護を必要とする子どもたちのケアは、日々の丁寧な営みの積み重ねによって行われています。子どもたちの中には、心の傷を抱えていたり、これまでの環境が影響して様々な課題を抱えている子も少なくありません。施設職員や里親は、逆境的な体験をしてきた子どもたちの回復と成長を支えるためにも、日々の生活を大切にするとともに、専門性を基にしたケアや養育を行うことも求められています。

  • 施設に求められる役割が
    増えている

    乳児院や児童養護施設は、施設で暮らす子どもたちやその保護者へのケアだけではなく、地域で暮らす家庭への支援等、多機能化が求められています。

子どもたちと親を社会が支える必要性

  • お母さん、お父さんが子育てしやすい社会にしていくこと、さまざまなかたちの家族が受け入れられる社会を創っていくことは、子どもたちの健全な成長のために不可欠です。親子の孤立を防ぎ、またたとえ社会的に孤立してしまったとしても、親子が行政機関や民間機関による支援のセーフティネットに辿りつけるよう、子育て家庭を気にかけ、お互いにつながりを持つことができる地域社会の構築が必要です。

子どもたちが希望をもって生きていける社会の実現を目指し、
資生堂子ども財団とともに子どもを支える仲間を探しています。

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